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広報いずも 2019年12月号

みちしるべ 第148号(1)

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島根県出雲市

市では、同和問題をはじめとするあらゆる人権問題の解決に向けて、教育・啓発に取り組んでいます。今回は、7月に開催した「同和教育講演会」の様子と、さまざまな人権問題をテーマに年4回シリーズで開催している「人権・同和教育基礎講座」、12月4日から10日までの「人権週間」、「第32回隣保館まつり人権標語特選作品」についてご紹介します。

■第52回出雲市同和教育講演会
7月27日、出雲市民会館大ホールで、鳥取環境大学名誉教授の外川正明(とがわまさあき)さんをお迎えし、「改めて部落史に学ぶ~日本国憲法と部落差別~」と題して講演をしていただきました。
戦後、日本国憲法制定の過程でGHQのもと結成された人権に関する草案委員会は、インドのカースト制度や女性の人権など人権を専門とする大学教授たちが中心となって構成され、草案にはその人々の差別解消への強い思いが込められていたこと、また、日本の国会でも、条文の一言一句に至るまで丁寧に審議され、日本国憲法の条文が作られていったことなどを紹介されました。特に、憲法第14条では、原案に使われていた「差別を受けない」という表現ではなく、あえて「差別されない」と明記することで、差別はあってはならないものだという意味が込められていることを学びました。外川さんは、「日本国憲法は、戦争によるたくさんの犠牲のうえに制定された。日本人は、二度とこのような間違いを犯さないように、これを守る義務があるのだということをもう一度確認してほしい。」と話されました。
また、学校教育のあり方について、「同和問題は、全ての子どもたちに教えなければならない。校区に同和地区を含まなくても、いまや同和地区にルーツを持つ子どもがいない学校なんてない。実際に、差別事件がたくさん起こっている。同和問題を教えないでいると、子どもたちを将来差別の被害者にも加害者にもしてしまうおそれがある。」「時代はいろいろと変わっていくが、戦後、私たちが一番大切にしてきた価値観である『平和と平等』、これはどうしても次の世代に受け継いでいきたい。」と話されました。
講演で、日本国憲法に込められた意義や教育のあり方について熱心に話される姿に、参加した皆さんは外川さんの思いを感じながら真剣に聞き入りました。

《参加者の声》
・差別をなくすために私ができることは何か、すべきことは何か、考えさせられる講演でした。
・憲法が丁寧に論議され作られたことがよくわかった。差別についても真摯に向き合い話し合われていたことを知り、私たちもしっかり学ばなくてはならないと感じた。
・「関わる子どもを加害者にも被害者にもしてしまうかもしれない」と肝に命じておかなければならないと思いました。
・日本国憲法の中に「差別を禁止」するということが書かれていた事実を初めて知りました。日本国憲法は押し付けではなくて合作であるということ。アメリカ人の中にも、そして、日本人の中にも差別について向き合い、考えた人がいたという事実を教えられました。これからも学んでいきたいと思いました。

■人権・同和教育基礎講座
◇第1回 9月7日(土)
道志真弓(どうしまゆみ)さんを講師に招き、「笑顔の戦士~生きているって幸せ~」と題して講演をしていただきました。講演では、「14トリソミー」という世界で数十例しかない病気と診断され、8歳で他界された娘の弓華(ゆみか)さんと過ごされた日々についてお話いただきました。道志さんは、この8年間をとても楽しい青春時代だったと語られ、最後に「皆さんはご自分、お子さん、お孫さんが、今元気で生きていることにありがたみと幸せをかみしめていただきたいと思います。弓華は、このことを伝える使命をもって、フリーアナウンサーをしていた私のもとに生まれてきました。ですから、生きているだけで幸せ、そう思っていただくのが、私の使命だと思っています。」と語られました。参加者にとって、命の重さや大切さについて改めて深く考える良い機会となりました。

《参加者の声》
・苦労と思わず、笑顔ですごされたこと、ゆみちゃんもみんなも幸せだと思えることが何よりすばらしいと思いました。考え方次第で人はみんな幸せになれると思いました。
・生きることの幸せを改めて感じました。帰ったら、娘たちをしっかりと抱きしめたいと思います。弓華ちゃんのすてきな、かわいい笑顔、そしてお母さんの笑顔、すてきだなぁと思いました。今をゆったりと楽しみ、我が子と向き合い、家族と暮らしていきたいと思います。

◇第2回 10月5日(土)
米子市出身の政府認定拉致被害者松本京子(まつもときょうこ)さんのお兄さんである松本孟(はじめ)さんと鳥取県人権同和対策課の中尾和子(なかおかずこ)さんを講師に招き、「拉致被害者の人権・家族の思い」と題して講座を行いました。はじめに中尾さんから、北朝鮮当局による拉致問題や鳥取県独自の取組についてご説明いただき、その後、松本さんとのインタビュー形式の対談が行われました。
松本さんは、自らの体験を基に拉致被害者家族の方々の長く続く悲痛な思いを話され、「拉致問題の解決に向けて力を貸していただきたい。」と熱く語られました。
今回、拉致問題について改めて学び、深く考えるとともに、自分自身を見つめ直し、それぞれの立場から何をなすべきかを考える良い機会となりました。

《参加者の声》
・拉致された人々、そして、その家族の方々の思いを改めて感じることができました。私たちは常に自分のこととして考えていかなければならないと思いました。
・私たちに何かできることはないかと改めて考えました。まずは関心を寄せることかなと思います。一日も早い解決、帰国の実現を祈っております。

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