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広報いずも 2019年1月号

樹木のドクターVol.31 樹医からのアドバイス

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島根県出雲市

《カキノヘタムシガ》
秋になって柿の実がなるのを楽しみにしていると、葉がかじられていたり実が落ちていたりすることがあります。主にこれらは蛾(が)の幼虫が原因です。今回は柿の木につく代表的な害虫「カキノヘタムシ」を紹介します。

■生態
カキミガ、ヘタムシといった名前で呼ばれ、この虫の防除をしておけば、秋には庭先の柿が食べられると言われるくらい馴染み深い害虫です。
樹皮下などで幼虫越冬し、越冬世代成虫は5月下旬から6月上旬に、第一世代成虫は7月下旬から8月上旬に発生します。幼虫は、初め芽を食害した後に、へたの部分から褐色の糞を出しながら果実の内部に食入します。
被害を受けた果実は、時期により乾固(かんこ)して樹上に残ったり、赤熟してへたを残して落果したりします。一匹の幼虫が4~6個の果実を転食するため、発生が多いときは、収穫が皆無に近いくらいの被害を受けることがあります。

■防除方法
ガの幼虫の発生から10~15日後が農薬の散布適期になります。幼虫が果実に食入すると、薬液が付着しにくくなるため、芽を食害している時期を狙って防除します。春に天候不順になると発生が長期化するため、他害虫の発生程度と天敵への影響を考慮しながら、残効の長い薬剤への変更を検討するとよいでしょう。
基本的には園内定住性の害虫のため、冬季に枝の分岐部周辺の粗皮を丁寧に削り、越冬幼虫を除去することで翌年の発生を大幅に減らすことができます。
(参考…日本農業新聞)

(出雲市樹医 渡部勝)

問合せ:出雲市樹医センター
【電話】22-6497(ムシクウナ)

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