ユーザー登録
文字サイズ

平成29年度 市長施政方針

1/51

島根県出雲市

《山陰の経済、文化をリードする元気な地方都市をめざして》
5月26日、出雲市議会定例会が開会し、長岡市長が平成29年度の施政方針を表明しました。その主な内容を紹介します。

【1.所信】
 このたびの市長選挙において、市民の皆様方のご信任をいただき、引き続き3期目の市長の重責を担うこととなりました。
 これからの4年間、本市が一層飛躍できるよう、全身全霊を捧げて、市政運営にあたります。

【2.市政の基本方針】
 2期8年を振り返ると、一貫して「開かれた市政の推進」、「次世代に高負担を強いることのない財政運営」を市政運営の基本に据えながら、定住に向けた施策に力を尽くしてきました。
 今後も、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく取組と、たゆまぬ行財政改革の推進により、まちの活力を維持すると同時に、未来に向かって飛躍していける潜在力、総合力を最大限に生かしたまちづくりを進めていかなければなりません。
 3期目の市政運営においては、本市が誇る優れた自然や歴史、文化や産業等、各分野が秘めているポテンシャルを引き出し、山陰の経済、文化をリードする元気な地方都市として、更なる高みをめざします。
 元気な出雲市をめざすために最も重要なことは、未来を担う人材に、しっかりとこの地に根付いていただくことです。若者やUIターン者等が夢を描けるよう、雇用の創出や起業を支える環境づくりに努めます。
 また、増加している外国人住民と地域との交流や相互理解を進め、地域のまちづくりや産業の担い手となっていただけるよう、多文化共生社会の実現を図ります。
 本年度は、「日本遺産」に認定された『日が沈む聖地出雲』の取組や、国引き神話を体感できる地形・地質を活用した「国引きジオパーク構想」、そして、ナショナルパーク化をめざした大山隠岐国立公園の「国立公園満喫プロジェクト」の3つのプロジェクトが一斉に始動する年です。これら2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた国のプロジェクトを追い風とし、世界から注目を集めるこのときを千載一遇のチャンスと捉え、出雲の本物の自然と文化を国内外に積極的に情報発信します。
 このような取組を推進すると同時に、「出雲に来て良かった」と思い出に残る「おもてなし」に努め、通過型観光から出雲をゆっくりと周遊・宿泊していただける滞在型の観光へと転換し、出雲の観光を地域の産業全体に大きな波及効果をもたらす観光産業へと開花させてまいります。
 広域連携については、中海・宍道湖・大山圏域市長会や出雲の國・斐伊川サミットなど、あらゆる分野での更なる連携の模索が必要であり、本市がリーダーシップを発揮しながら、広域連携の強化に努めます。
 以上のような考え方を基に本市の持続的な成長をめざしつつ、人と人のつながりや絆の強さ、ご縁を大切にする出雲らしい暮らしを守り、市民の皆様が、住み慣れた地域で、ここで暮らして良かったと実感していただける「げんき、やさしさ、しあわせあふれる縁結びのまち 出雲」の実現に向け全力で取り組みます。
 以下、「出雲未来図」に掲げる4つの戦略プロジェクトに沿って、主要施策・主要事業を説明します。

【3.主要施策・主要事業】
1.雇用創出2,500人プロジェクト
(1)商工業
◯地元企業への支援
・「出雲市地場中小企業・小規模企業振興基本条例」に基づき総合的な計画を策定
◯ものづくり高度技術者やIT技術者等人材の確保及び育成への支援
・異業種交流や商談会等のビジネスチャンスの提供
・若者たちに出雲の産業の魅力を伝える機会を創出
◯医療・介護分野
・産学官が連携した取組機会の創出
・市内企業の新商品や新サービスの開発、提供の促進
◯出雲ブランド商品や出雲推奨商品
・市内産品の販売促進・拡大
・産業情報サイト「出雲人」により全国に情報発信
◯商店街の再生・活性化
・空き店舗を活用した開業支援
・中心商店街等賑わい創出への支援
◯中小企業等の事業承継の円滑化や創業の促進
・相談体制の強化、創業塾などセミナー、ビジネスコンテストの開催
◯企業誘致
・製造業及びソフト系産業の新規立地等支援
・新たな工業団地の開発を検討
◯新エネルギーの推進
・国のJ-クレジット制度の活用
・風力発電等民間企業に対する支援
◯雇用対策
・高校、大学等卒業後の地元就職やUIターンの推進、若者の職場定着の支援

(2)農林水産業
◯農政の転換を見据えた対応
・従来の米の生産調整に代わる新たな仕組みや諸外国との経済協定等の動向を注視
・農業3F事業、ひかわ元気農業支援事業等見直しを検討
◯土地利用型農業
・つや姫の生産拡大や事前契約栽培など売れる米づくりに向け、関係機関と連携
・米以外の作物の高収益化
・新出雲農業チャレンジ事業により、情報通信技術の活用や条件不利地におけるコスト低減を試みる取組などを支援
・農地中間管理事業等活用し、担い手へ農地集積を促すとともに、組織化・法人化を支援
◯特産の振興
・ぶどう、柿、ブロッコリー等ブランド化や有利販売を支援
◯畜産業の振興
・畜産クラスター協議会を中心に畜産振興を推進
◯GAP(ギャップ)の取組
・東京オリンピック・パラリンピックにおける食材供給を見据えた出雲の農産物の差別化と信頼性向上
◯新規就農者対策
・就農初期の負担軽減
・アグリビジネススクールによる定年退職者、外国人住民など幅広い担い手を育成
◯農業基盤整備
・宍道湖西岸地区における国営緊急農地再編整備事業の推進
◯林業の振興・森林の適正管理
・作業道整備や利用間伐、松枯れ対策事業等
・市内産木材の生産拡大
・後継者確保に向け、林業事業体の育成、就労環境の整備を支援
◯森林・山村多面的機能発揮対策事業
・地域が実施する里山林の保全、森林資源の利活用などを支援
◯野生鳥獣の被害対策
・防護ネットや電気牧柵等の設置助成
・捕獲したシカ、イノシシのジビエの利活用に向けた調査・検討
◯水産業の振興
・漁業者グループによる後継者対策や魚価向上の取組を支援
・小伊津アマダイや大社御縁鰤(たいしゃごえんぶり)、ヤマトシジミなどのブランド力の向上
・出雲の海魅力発信事業による魚食の普及

2.定住人口キープ17万人プロジェクト
◯定住促進 
・定住促進住まいづくり助成事業により子育て世代の定住、三世代同居、地域内近居等を促進
・出雲の暮らしや空き家、雇用等の情報を効果的に情報発信
・出雲大好きIターン女性支援事業や移住促進住まいづくり助成事業により、UIターンを促進
◯未婚化・晩婚化対策
・女性専用相談窓口において、島根はっぴぃこーでぃねーたーとの連携を強化
・婚活セミナーの充実、県外女性を対象としたPR、婚活イベント等による婚活支援の強化
◯縁結びをテーマにしたシティセールス
・観光大使などによるPR
◯コミュニティ活動の推進
・「元気!やる気!地域応援補助制度」を新設し、地域課題の解決や活性化に向けた事業、自治会加入促進の取組を支援
・「うみ・やま(中山間地域)応援センター」を設置し、過疎地域のみならず、少子高齢化や人口減少に悩む海岸部や山間部などで、地域の話し合いや具体的な取組をサポート
◯ふるさと応援寄附、企業版ふるさと寄附
・本市と全国の方々や企業との絆をつなぐ有効なPRと財源獲得策
◯多文化共生の推進
・公共施設表示の多言語化
・ブラジル国際交流員の配置
・地域での交流支援
・外国人住民の受入れを模索する地域が企画する定住希望者との交流や地域見学会等を支援
◯国際交流
・姉妹都市であるサンタクララ市、カラヨキ市等との民間交流活動を支援

3.交流人口1,200万人プロジェクト
◯3つのプロジェクトを推進
・「日本遺産」「国引きジオパーク構想」「国立公園満喫プロジェクト」関連事業の着実な推進
◯外国人観光客の誘致
・山陰インバウンド機構等と連携し、海外に向けた情報発信、プロモーション活動
・案内看板の多言語化
・スマートフォンアプリやSNS等の情報発信ツールの活用
◯観光振興
・出雲観光協会と連携し、隠れた観光スポットの発掘や紹介、体験プログラムの造成
・出雲食戦略会議を中心に、そば、ぜんざいなど出雲の個性ある食の魅力をPR
・豪華寝台列車「瑞風」、「スローライフ・フォーラムin 出雲の國」「地域伝統芸能全国大会」等を通じて、出雲の多彩な魅力を全国に発信
◯観光施設
・旧大社駅のSLの修復や駅舎を活用したイベントを実施
・吉兆館の民間事業者提案による魅力アップ、集客力の向上
◯文化財の保護・活用
・「出雲市歴史文化基本構想」をマスタープランと位置づけ、文化財の調査・研究を推進し、その価値や魅力を情報発信
・国史跡鰐淵寺境内の保存活用計画の策定、環境整備、遺構確認調査を実施
◯公共交通ネットワーク
・バス交通の運行形態見直し
・一畑電車沿線地域対策協議会へ設備の改良、維持の補助
・出雲縁結び空港の機能強化、利用促進
・山陰新幹線や中国横断新幹線の関係団体と連携した導入促進
・山陰道、境港出雲道路、県管理国道や県道整備促進
・都市計画道路の整備促進
・幹線市道や生活道路、下水路の整備
・道路橋や道路トンネル等の長寿命化

4.住みやすさNo.1プロジェクト
(1)安全・安心
◯安全・安心のまちづくり
・避難所の環境整備
・島根原発の安全対策に周辺自治体の意見を反映するよう、国へは法整備、中国電力へは立地自治体と同様な安全協定の締結を要請
・空き家対策の所有者等意向調査や空き家の活用・流通を促進するための環境整備を検討
・高齢者の運転免許自主返納を支援
・夜光反射材着用を推進
・大社消防署庁舎の整備
・救助工作車の更新にあわせ高度救助隊を配置
・学生ボランティアサポート隊の力を借りた消防団の活性化
・斐伊川の堤防改修や宍道湖西岸堤防整備の推進を国に要請
・新内藤川、赤川等の県管理河川の早期改修を県に要請
◯子育て支援
・出雲市子ども・子育て支援事業計画の検証・見直し
・認可保育所の定員増や人員体制強化等による待機児童解消
・5つの幼稚園で、在園児対象の一時預かり保育事業を開始
・子ども発達支援の充実
・児童クラブの社会福祉法人等による運営制度の創設や、施設整備等による児童受入れ体制の充実
◯健康づくり・福祉の充実
・骨髄・末梢血幹細胞提供者への助成制度新設
・母子健康包括支援センターの開設
・地域包括ケアシステムの構築に向けた取組
・介護予防や健康づくりを行う集いの場にリハビリテーション等の専門職を派遣
・医療や介護関係者向けの相談窓口を設置
・総合医療センターにおける地域医療との連携
・新公立病院改革プランに基づく経営の効率化
・マイナンバーカードによるコンビニ交付の開始。戸籍の交付は平成30年度中の開始

(2)人材育成
◯教育行政の推進
・教育委員会を代表する教育委員長を、事務局の統括者である教育長に一本化する新制度に移行
・朝山、乙立小学校の統合
・平田地域西部の4地区5小学校の統合は、継続して協議
・教員の授業力向上やふるさと・キャリア教育の充実
・小学校における外国語の教科化に向けた調査・研究
・日本語指導の必要な児童生徒への支援強化
・国富小学校校舎、西田小学校屋内運動場などの耐震化対策
・檜山小学校と東小学校の統合による新設小学校や第三中学校の整備
・中学校普通教室のエアコン整備
・斐川学校給食センター移転改築の基本設計に着手
・工科系高等教育機関について、将来的な立地を検討
◯芸術文化・スポーツの振興
・出雲総合芸術文化祭の開催、出雲芸術アカデミー等による芸術文化の振興
・シティセールスの一環として、出雲駅伝等の開催やなでしこリーグ参入をめざす地元女子サッカーチームを支援
・東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致
・新体育館建設の検討を推進
◯生涯学習の推進
・市民の学ぶ意欲と多様な地域社会のニーズに応える学習機会を提供
・市民の主体的な地域課題解決に向けた取組を支援
◯男女共同参画
・ワーク・ライフ・バランスの推進、働き方改革も含めた女性の活躍推進、若年層へのDV防止の啓発
◯青少年育成
・青少年育成市民会議と子ども・若者支援センターの連携により、子ども、若者の自立・活躍を支援
◯人権・同和教育
・出雲市人権施策推進基本方針の見直し

(3)環境
◯環境のまちづくり
・トキ分散飼育の保護増殖事業
・トキの一般公開に向けた施設整備、トキによるまちづくりを広く情報発信
・斐伊川水系における大型水鳥類の生息環境づくり、地域経済の活性化につながる取組を検討
・次期可燃ごみ処理施設の環境影響評価、敷地造成の設計等
・出雲エネルギーセンターの主要機器類の大規模改修
◯上水道・下水道
・向山配水池等の再構築事業の推進
・新向山系基幹管路の整備
・適正な水道料金のあり方を水道料金等審議会で検討
・水道事業の広域連携は、県の検討会の状況を勘案しながら、出雲市水道事業と斐川宍道水道企業団の2つの給水体制のあり方を含め協議
・下水道施設の計画的な更新、長寿命化を推進

【4.結び】
 市民の皆様、議会の皆様とともに進めてきた取組は徐々に花開き、実を結びつつあります。その歩みをより力強いものにするとともに、この地に生まれ育った子どもたちに活気あふれる出雲市を引き継ぐための礎を築くことが私の使命であると考えています。
 我々出雲市民は、先人から受け継いだ素晴らしい出雲の地を誇りに思い、その力を結集し、輝かしい未来を切り拓いていかなければなりません。私は市長として自ら先頭に立ち、勇往邁進(ゆうおうまいしん)の気概を持って取り組むことを改めてお誓い申しあげ、本年度の施政方針といたします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

広告

※広告は一般社団法人オープン・コーポレイツ・ジャパンが掲載しているものであり、広報紙を発行している自治体とは何ら関係ありません。

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル
協力 出雲市 〒693-8530 島根県出雲市今市町70番地