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広報いずも 2020年1月号

《第2弾》いつまでも住み慣れた地域で安心して暮らしていくために

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島根県出雲市

~在宅医療を利用する患者・家族の立場から~

■在宅医療ってなに?
高齢になり、医療や介護が必要になった時、あなたはどこで過ごしたいですか。通院が難しくなった人に対して、医師、看護師などの専門職が自宅を訪問し、診察や治療を行う「在宅医療」についてご紹介します。
前回は、在宅医療に取り組む医師の立場から、その内容や費用等について紹介しました(2019.7.20広報いずも8月号)。
今回は、在宅医療を利用して、自宅で夫を看取られたご家族から、実際の体験談を伺います。

■在宅医療を利用することになったきっかけは何ですか?
夫が病気で入院していた際に行った検査で、がんが見つかりました。告知を受けた本人は、「退院後は自宅で過ごしたい」と言っていたため、入院中に病院の退院支援相談員に相談し、介護保険の手続きや自宅のバリアフリー化、在宅医療を行っている医師を紹介してもらうなど、在宅で療養する準備をしました。

■自宅での生活はどうでしたか?
私は自宅で美容院を営んでおり、息子家族と同居しています。在宅療養が始まっても、食事や入浴、孫との交流など大きく生活が変わることはありませんでした。自宅リビングにベッドを置いて過ごしていましたが、家族も本人を特別扱いせず、今までどおりの家族の関係、役割を保っていました。利用していた訪問看護の看護師さんからも、「普段どおりの生活を続けて。用事があれば気にせず出かけていいよ。」と言われていたため、私もお店に立ったり、外出したりしていました。
また、病気の進行状況に応じて、最期は病院に搬送して欲しいかなど、本人・家族・訪問診療医師などが話し合いながら、本人が望む過ごし方を確認していました。

■大変だったこと、困ったことは何ですか?
訪問診療や訪問看護のほかに、訪問リハビリや訪問入浴など様々なサービスを利用し、自宅に多くの人が出入りしたため、気が休まる時があまりなかったことです。
また、病状が進むにつれて、医療・介護サービス費用がいくら必要になるか分からず不安でした。お金のことは人に聞きにくいものです。所得に応じて一定の負担で済む高額療養費制度のことを、在宅療養が始まるときにあらかじめ知っていれば、家族も安心して本人を支えられると思います。

■自宅での介護、看取りを振り返ってどう思いますか?
夫が望んでいた「自宅で過ごす」ことを叶えることはできましたが、自身の介護が良かったかどうかは分かりません。私自身も同じ状態になれば自宅で過ごしたい希望はありますが、介護をする側のその時の仕事・家庭環境によっては難しい場合もあると思います。
ただ、夫の介護を通じて、病気になっても自宅で暮らし続けるための様々な制度やサービスがあることが分かりました。うまくサービスを利用して、できるだけ最期まで本人とともに、普段どおりの生活を送ることができる方が増えるといいと思います。

■いつまでも安心して地域で暮らし続けるために普段からできること
(1)元気なうちにかかりつけ医を持ち、気軽に相談できる関係づくりをすることが大切です。
(2)自分自身が医療や介護が必要になった時、どう過ごしたいかを普段から考えておくこと、また、それを家族と話し合っておきましょう。

■お知らせ
市では医療や介護に関する希望・想いを普段から考え、家族などと話し合うきっかけになるよう、終活支援ノート「あんしんノート」を作成しました。市役所本庁または各行政センター、高齢者あんしん支援センターで希望者にお渡ししています。
これまでの人生を振り返り、好きなものや大切にしていることなど、あなたの価値観をもとに、医療や介護が必要になった時、どのように過ごしたいか考え、話し合ってみませんか。
《あんしんノート》
自身のプロフィールや家系図のほか、医療や介護が必要になった時にどのような治療やケアを受けたいか、選択肢の中から選べるようになっています。

問合せ:医療介護連携課
【電話】21-6121

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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