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さしのべてあなたのその手いちはやく

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島根県出雲市

地域ぐるみの見守り 「あなた」からの連絡が親子を救います
虐待かもと思ったら児童相談所 全国共通3桁ダイヤル 189(いちはやく)
 お住まいの地域の児童相談所につながります。
≪虐待の通告・相談≫
 出雲児童相談所   TEL 21-0007
 市役所 子ども政策課 TEL 21-6604
 連絡は匿名で行うことも可能です。
 連絡者や連絡内容に関する秘密は守られます。

 平成27年度に全国の児童相談所にあった児童虐待の相談は、『10万件』を超え、過去最多の件数となりました。新聞等で報道される児童虐待の痛ましい事件は後を絶ちません。これは、出雲市においても例外ではありません。
 近年は、少子化や核家族化が進み、地域社会からの孤立が、その要因となることも少なくありません。虐待は、どんな家庭でも起こりうることとも言えます。
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■児童虐待防止と対応講座
 市では、児童虐待防止の取り組みとして、島根県立大学出雲キャンパスとの共催で毎年3回シリーズで講座を行っています。第1回と第2回の講座の内容の一部を紹介します。

第1回 6月19日 講演「消えた子どもたち~居所不明児童の実態~」
 居所不明児童生徒とは、住民票を残したまま1年以上所在が不明となり、その後の就学が確認できない児童と生徒を指します。その実態について、ジャーナリストとしてこれまで取材された事例を交えて講演いただきました。

支援するには「想像力」「行動力」「突破力」が必要です!
〈作家・ジャーナリスト〉石川 結貴 さん
 現在の「学校基本調査」「居住実態が把握できない児童に関する調査」では、住民登録が消除された子どもはカウントされず、また、ずさんな調査により集計されない不明者が全国で多数存在しています。子どもの行方が分からないということは、教育・医療・福祉等の行政支援が受けられないという大きなリスクがあり、そのような子どもは社会性を育めないまま成長し、成人しても多くの困難を抱えている現状があります。
 支援を必要とする人は、状況が深刻化するほど「助けて」が言えないことが多いです。スマートフォンひとつで住まいも仕事も手に入れられるような時代で、困難を抱えた人と「つながり」を持つことが、かつてないほど難しくなってきています。こうした現状のなかで、支援する立場として大切なことは、相手の立場を想像する「想像力」。従来の支援方法にこだわらず、様々な視点から働きかける「行動力」。どうやったら支援できるだろうか、なにかひとつでもできることはないかという発想を持つ「突破力」です。

第2回 8月21日 ~妊娠前から切れ目のない支援のために~
 児童虐待の予防を考えるとき、妊娠出産、子育て、思春期、妊娠出産という大きなサイクルの中で、関係機関がどのように連携を取りながら、切れ目なく支援していくかが重要です。
 子どものすこやかな成長を願い、子育て家庭が地域から孤立しないために、関係機関の支援、連携のあり方についてパネルディスカッションを行い、会場の皆さんも一緒になって意見交換をしました。

■皆本 敏子さん <産婦人科医:島根大学医学部附属病院〉
 出産前から出産後の子どもの養育について支援が必要な妊婦さんが増えてきている現状があります。その中で、“将来どう生きていきたいか”本人に目標を設定してもらいます。
支援者側の一方的な思いではなく、本人の自発的な目標であることが重要であり、自尊心を育む支援が必要と考えます。ひとりの妊婦を支援するには、情報を共有し、関係する複数のスタッフがチームで支えることが重要です。

■古屋 智英さん <精神科医:島根大学医学部附属病院〉
 うつ病の診断の中には、食欲低下や眠れないなど目に見える症状以外にも、自分には価値がないと思ってしまう、集中力が続かないなど目に見えない症状があります。
うつ病とは、脳がこのような思考になってしまう病気です。思考内容が変わり虐待につながることもあります。周りが気づいて適切な治療ができれば改善します。しかし、自分がうつ病かもという認識がないため、最初に内科受診される方が約7割という現状があります。周りが気づいて、精神科の受診をすすめることが重要です。

■長谷川 有紀さん <小児科医:島根大学医学部附属病院〉
 子どもに対する支援策は親への支援に比べていろいろと方策が示されてはいます。しかし不安定な家庭で育つ子どもは、安定した家庭というものを知らずに育ちます。そのような子どもたちにとって“家庭”を感じられる場所、ここに帰ってくれば大丈夫と安心できる場所があれば、やがてその子どもが親になったとき、我が子との愛着形成につながるのではないかと思います。虐待の世代間連鎖を止めるためには、先を見据え、長期にわたる支援を続けることが必要です。

■祝部 成子さん <養護教諭:島根県立出雲高等学校〉
 ネット上でのトラブルや、生活リズムの乱れ、また不登校などの問題が上がってきている中で、その根本にはコミュニケーションがとりにくい、自己肯定感が低いなどの課題を持っている子が多い印象を受けます。
子どもたちのちょっとした変化に周りがどれだけ気づいてすくいあげることができるかということや、気づいたときには、それぞれの機関内外の複数のスタッフがチームで対応することが必要だと思います。

〈コーディネーター〉出雲保健所 牧野 由美子 所長
 コーディネーターの牧野由美子さんは、次のようにまとめました。
●個人への支援をするとき、関係機関の間で情報共有が必要となるが、その方法は慎重に検討すべきです。また、その情報を収集し、支援するためのキーパーソンが重要であり、マンパワーの充実が求められます。
●これらの支援を行ったことで、どのような成果につながっているのか確認をし、今までの関わりの情報を蓄積することで、今後の支援に活用してい仕組みづくりが必要です。
●支援するときは、指導的な関わりでは人は動かないので、その人の主体的な力を引き出し支援していくことが重要です。

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